中国民族―イー族

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人口は約657万2170人。
 雲南省、四川省、貴州省、広西チワン族自治区の4つの省・自治区に分布する。  

 イー族の言葉は、漢・チベット語系のチベット・ミャンマー語族イー語分支に属する。方言が6種類ある。漢民族とよく接している人たちは漢語が分かる。

 昔、イー族の間では多神崇拝がはやっていたが、清朝初期に道教が盛んになった。19世紀の末、カトリック、キリスト教が入ってきたが、信仰するものは少なかった。

 イー族は、中国においてはわりに人口が多く、居住地域が広く、悠久な歴史を持つ少数民族である。大昔から、イー族の祖先はすでに中国南西地区で生活し、子孫を増やしてきた。古くから陝西、甘粛、青海に居住していたいくつかの羌(きょう)族の分派が南下して、長い歴史の流れの中で南西地区の原住民部落の人たちとだんだんと融合し、イー族が形成されるに至った。その足跡は今日の雲南、四川、貴州の3省の広い範囲に及んでいた。各地のイー族の人々は皆自分たちは仲牟由の子孫だと称し、その6人の息子によって「六祖」部落が誕生したという。イー族の歴史における重要な特徴の一つは、長期にわたって奴隷制度を維持してきたことである。20世紀に入っても一部地域にはまだ奴隷制度が残っていたが、新中国の成立後、やっと民主改革と社会主義的改造が行われた。イー族の人びとは地域によって多くの自称があり、例えば、「諾蘇」、「納蘇」、「羅武」、「羅羅」、「米撒溌」、「撒尼」、「阿細」、「阿西」などがそれである。大多数のイー族の人たちの共通の願いに従い、「イー」が統一した民族の呼称とされるようになった。

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